初めて美術館に入ったのは、確かまだ10代の頃に上京し、上野公園の国立西洋美術館に立寄ったのが最初だった。その時「ハインリッヒ・ヒュースリー展」をやっていた。目玉の絵は「夢魔」ただ、このハインリッヒ・ヒュースリーは知名度が低かったのか、然程に人はいなかった。並ばずに、簡単に、のんびり「夢魔」を観る事が出来たから…。 美術館内で目に付いたのは、バイトしている美大の学生なのだろうか?美術館内のところどころに監視員みたいに座っている私服の若い男女が気になって。何故気になったかというと、座っている仕草が優雅に感じたからだ。 『そうか…美大生というものは、芸術を嗜んでいるから優雅なのか?』 と、勝手に美大生をブルジョアか何かと錯覚してしまった自分がいた。しかし、美大生に対する意識は、後に変わる事になるのだが…(^^; そして…初めて生の「夢魔」を観た。まったく「夢魔」という絵の知識の無いまま、その「夢魔」に相対した。 初めは死体となった女性の上に悪魔らしきがのっているものと勘違いしたが、要は”夢魔”というくらいだから、寝ている女性の上に乗っているので、その女性は寝悶え、苦しんでいるのだろう。つまり”金縛り”状態が、この絵なのだろうと思った。しかしだ、傍らから不気味な馬が覗いている。なんで馬がいるのか理解できなかった。しかし、遠野で有名な曲屋は、馬と同じ一つ屋根の下で生活できる居住空間だ。西洋にも、もしかして馬がいてもおかしくないだろう…。 そういや以前、アメリカで馬にまたがり海岸線を走る女性のCMがワイセツだと非難され、放送禁止になった事件?があった。つまり馬とは、性的シンボルなわけだ。となれば、この女性はワイセツな夢を観ていて、悪魔が降りてきたのだろう。 『そういや最近、金縛りによくかかるな…。』 この「夢魔」を観て、自分自身が最近”金縛り体験”を多く経験している事に気付いたのだった。しかし、この理屈で考えれば性的欲求が高まれば、金縛りに遭遇する事になる。10代に金縛りに遭遇しなければ、20歳以降に金縛りに遭う事は無いと云う俗信があるくらいだ。そこで、この「夢魔」を観ながら考えた…。 『そういや俺、童貞だよなぁ…。』 『欲求不満は、確かにあるなぁ…。』 この時、結論に至ったつまり10代のうちに彼女が出来て童貞を卒業した者は性的な欲求不満にならず、金縛りに遭遇しないという事だ。つまりだ世の中で「金縛り」というモノを経験していない輩とは、10代には既に不純異性交遊に耽っていた不埒な連中ばかりなのだと理解した。 ハインリッヒ・ヒュースリの絵である「夢魔」が教えてくれた事は、”金縛り”をキーワードに、不純な行為をしてきた人間と、そうでない人間を見分ける方法だった。だから、聞いてみよう♪ 「金縛りって、経験した事ある?」 この質問にNOと答えた人間は、10代に不純な行為で遊びまくった人間であると…(^^;
by stavgogin
| 2010-07-03 18:18
| よもつ文
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