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色白は七難隠す

うちのお袋は、色が白い。出身は、岩手沿岸の久慈市出身で、
過去を遡れば代官までいったお武家の家系みたいだ。更に、
漂流のロシア人とも結びついたとの伝説?もあってか、確か
に日本人離れした色の白さを誇っていて、それが自慢でも
あるようだ…。

かたや親父は、やはり久慈市出身だが、どちらかというと山
の方に住んでいた。爺様は、狩猟民族?だったらしく、小さ
い頃に爺様の家に遊びに行くと必ず、囲炉裏には魚がかけら
れており、兎やら熊の毛皮があちこちにかかっていた。どう
やら生活費は、狩猟によって得ていたらしい。だからか肌の
色はは黒く、その地黒の肌は自分に遺伝している。

親父は、その地黒の肌を意識してか、妻を貰うなら白い肌の
女性と決めていたみたいだ。生まれてくる子が、少しでも白
くなるようにと思っての事だったらしい。

ところが、自分の娘は色が黒い。それを親父である自分のせ
いにするが、こればかりは…。

お袋は、色白に生まれなかった孫娘に対して、平気で「色白
は七難隠す」と言うが、お前は色が黒いから仕方ないね…と
口にする。それが結構尾を引いて、娘のトラウマにもなって
いるようた。


ところで「色白は七難隠す」の七難とは?と調べてみた。


一難.顔立ちのまずさ

二難.性格のきつさ

三難.生活の乱れ

四難.老いの恐怖

五難.運の悪さ

六難.色気の無さ

七難.みすぼらしさ


これを読むと、確かに色白だと男にモテる?ので五難の運の
悪さは回避できそうだ。また七難の”みすぼらしさ”も、色
白であるなら磨けば光る原石を彷彿させて”みすぼらしさ”
を隠してしまうのだなぁと思う。

二難の性格のきつさも、美人であれば許されるという、男主
体の考えからきているのだろう…。

とにかく女性は、色白であればいろいろご利益があるのだろ
うが、時代、時代に美意識が変わり山姥みたいなのも登場す
るからなぁ。でも今は正統派の美白に戻っているから、やは
り色白になりたい意識は、女性全般の願望なのだろうが、結
局色白によって自己満足だけが得られるなら、無理して美白
に拘る必要も無いような気がする。男だから必ず色白が好き
とは限らないから…。

どちらかというと色白願望は、女性の意識の集合体から出来
上がった妖怪的な思念なのかもしれない。最近、とにかく夏
でも長袖の服を着て、帽子を深く被っている女性が多いが、
一言いいたい。少しぐらい太陽の日を浴びてもいいんだよ…と。

それこそ、日焼けを恐れ、常に顔を隠して街中を歩いていると、
口裂け女がそうだったように、いずれ都市伝説に発展しかねな
い…(^^;
by stavgogin | 2008-09-28 10:09 | よもつ文
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