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ツバキ

この前、誰ぞがバを吐くのは、云々と書いてあったのを
思い出した。確か、シンガポールの街とかで、ツバを吐く
と逮捕されるのだったか。。。

ところで日本でのツバはツバキとも云い、花の椿もツバキ
と呼ばれる。ツバキは海石榴とも書き記され、元々は大陸
から渡ってきたものとされているらしい。

神話を調べると、イザナギがツバキを吐いて化生したのが
熊野玉速。そしてスサノオがツバを吐いて化生したのが、
宗像三女神、その他の神々だ。

古来の染物の中で、一番染めにくいものは、一番高貴な色
と云われる”紫色”だったらしい。その紫色を定着させ、
尚且つ発色も良くするのには椿の枝を燃やし、その灰を混
ぜれば良いのだと。

これからどうも、日本ではツバキを吐くと、モノが誕生す
る。もしくは、モノが定着するような考えがあったようだ。

ツバキは海石榴とも書き記すのだけれど、どうも海燕の巣
とのからみがあるようだ。ご存知の通り、海燕の巣は、中
華料理の高級食材。

ところでその海燕は、どうやって巣を作るかと言うと唾液
を固めて巣を作る。つまり、ツバキによって化生、定着さ
せるという行為をしている鳥だ。

つまりツバキとは、ものを化生、定着させるものという意
味が伝わったのだろうか?ただし椿の花は、漢字で表すと
おり、春を彩る花が咲く木という意味でもある。ただし春
は万物の始まりを現す季節でもあるので、椿には始まりと
いう意味もあるのだろう。

なのでツバキ(椿・唾)には、物事が化生、定着させる意
味を含んでいるのだろう。確か、雨は天の唾という意味も
あった筈だから「雨降って地固まる」という諺があるよう
に、ツバキは固める意味もあるのたろう。

となれば、街を歩いていて唾を吐く行為とは、地面を安定
させ、モノを化生させる意味を日本人が知らず知らずに行
っている行為?ならば一生懸命、街に唾を吐きましょうぞ(^^;
by stavgogin | 2008-11-02 07:56 | よもつ文
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